アクションRPG

面白いけど育成がキツい! ワールドフリッパーをレビュー

『ワールドフリッパー』(ワーフリ)を知っていますか? 世にも珍しい“ピンボール”を題材にしたソシャゲです。

運営は株式会社Cygames、開発は子会社である株式会社Citailとの共同開発となっています。

世の中には数多あまたのソシャゲがあふれていますが、ピンボールをメインにした作品は、僕の知るかぎりではワーフリのみですね。

キャラクターを弾いて跳ばすというだけならば『モンスターストライク』もそうですが、あっちは”おはじき”みたいな感じですので、ちょっと違います。

ワーフリの公式ページに記載された正式なジャンル名は“ノンストップ体当たりアクション”

画面を構成するほとんどがドット絵で描かれており、ゲーム好きの心をこしゃくにもうずかせてくれやがります。

今回は、そんなワーフリのレビューをお伝えしたいと思います。

ワールドフリッパー 評価ポイント

  • ドット好き垂涎! 右も左もドット絵だらけ
  • UIがわかりやすく、遊びやすい
  • キャラガチャと装備ガチャが別々になっている
  • 幅広くウケる、安定したキャラクターデザイン

ドット好き垂涎すいぜん! 右も左もドット絵だらけ

ドットマニアも大満足……は言いすぎかもですが、かなり満足できるであろう出来になっています。

決して超絶ヌルヌル動いたり、他のドット絵ゲームを圧倒するほどのクオリティだったりはしないのですが、古き良き日本のゲームを思い出させてくれる良質なドット絵です。

キャラクターからステージ背景、エフェクトなどがすべてドット絵で描かれており、プレイしながら「キレイダナー」と目を奪われることもしばしば。

ガチャの演出ももちろんドット絵で表現されていて、かつピンボールならではの演出になっているのもニクイです。

個人的に「おっ」と思ったのが、バトルリザルト。 パーティを組んでいる仲間のミニキャラたちが、わちゃわちゃにぎやかにポーズをとってくれます。

さすがに毎度毎度それに目を向けることはありませんが、時どき見るとほっこりしますよ。

UIがわかりやすく、遊びやすい

ワーフリのUIデザインは全体的にポップな雰囲気になっています。

近年リリースされるソシャゲのUIデザインはどこかオシャレ感を漂わせたものが多く、ものによっては凝りすぎて逆に見にくいこともあります。

その点、ワーフリはシンプルで見やすく、どれで何ができるかわかりやすいデザインになっていると感じました。

“わかりやすい”というのは、ゲームを継続して遊ぼうと思える理由のひとつになり得ますよね。

いくらオシャレでクールな色使いをしていても、カッコイイエフェクトがかかっていても、どこに何があるかが分かりにくいとやる気が一気にそがれてしまいますから。

キャラガチャと装備ガチャが別々になっている

非常に珍しいことに、ワーフリはキャラガチャと装備品ガチャが別々になっています。 しかも装備品ガチャは、ガチャ石の消費がキャラガチャの半分で済むという親切ぶり。

いま自分が求めるものに応じて、引くガチャを決められるというのはなかなかうれしいです。 大抵はごちゃまぜの闇鍋ガチャなので……。

すべてのソシャゲがこうであってくれればいいのですが、残念ながらそうはいかないのが現状ですね。

僕らは装備品が集めたくてソシャゲやってんじゃないんだよ、キャラクターが欲しいのキャラクターが!

幅広くウケる、安定したキャラクターデザイン

ゴリゴリに媚びた萌え絵ではなく、カワイイ寄りでポップな雰囲気のキャラクターデザインになっています。 ちょっとサモンナイト4っぽい。

年寄り口調のキツネ娘とか青肌っこ、ロボっこにケモノ、お姉さんに無表情とありとあらゆる属性をまんべんなくフォロー。

しかし、露出しまくりで人前で遊ぶのがはばかられるようなのとか、いちいちエロエロしいキャラとかは(今のところは)いません。

万人受けとは言わずとも、幅広く受けいれられるデザインではないかなと思います。

ワールドフリッパー 残念ポイント

  • ゲームバランスの調整が雑
  • キャラクター育成がキツい
  • レア昇格演出がハズれる

ゲームバランスの調整が雑

今後の運営の舵の取り方次第ではありますが、ゲームバランスの調整が雑です。 “ワーフリ 風ナーフ”で調べると色いろとでてきますが、ここでも簡単に。

風コンボパーティという、風属性キャラクターと特定の装備品を組み合わせることで高い火力を叩き出せるパーティ構成がユーザー間で発見されました。

あまりにもこのパーティが強すぎることから、装備品の効果が下方修正されました。 キャラクターではなく。

これ自体はよくあることですね。 最近は下方修正だとユーザーからの印象がわるいので、敵を強くしたりという方向の修正が多いイメージですが。

ここで問題だったのが、下方修正を行ったタイミングです。

下方修正が発表されたのが12月18日だったのですが、なんとこの2日前の12月16日まで、最高レア風属性キャラクターである”フィリア”のピックアップガチャが開催されていたのです。

当然、ユーザーはピックアップガチャを引きます。 だって風属性は強いんだから。

そしたらピックアップ終了2日後に、突然の下方修正です。 怒るなというほうが無理な話です。

そんな前例があるので、今後も強いパーティ構成が見つかったら、また下方修正されるのではないかという怖さはありますね。

キャラクター育成がキツい

ワーフリでのキャラクター育成はなかなか大変です。

キャラクターのレベルを上げるのはそれほどではないのですが、スキルやアビリティを強化しようとすると、途端にキツくなるのです。

スキルやアビリティの強化には特定の素材と“マナ”を消費するのですが、このマナがくせ者。

当然ながら稼ぎステージが存在するのですが、最高ランクでも1周で稼げるのは1,500程度。

対して、キャラクター1体を育成するのにかかるマナ総量は、およそ115,000。 1体育てるだけでも一苦労です。

一応ガチャ石でマナを交換することも可能なので、まったく育成できないわけではありませんが、正直ユーザー側としてはガチャ石はガチャのために使いたいですよね。

なので結論として、ワーフリの育成はかなりキツいといえます。

レア昇格演出がハズれる

個人的に一番「そりゃナイぜ……」と思わされたのが、レア昇格演出のハズれです。 初見でのコレはきつかった。

レア昇格演出といえば、ある意味ソシャゲで一番テンションがあがるところですよね。

「あー、またハズれかー」と思わせてからの虹色変化は、何度見てもたまりません。

その昇格演出が、あろうことかハズれるのです。 「マジ? さるかご キレそうだわ!!」

まあピンボールを題材にしたゲームなので、それを絡めた昇格演出を作ったのは素晴らしいと思います。 着眼点は良かったです。

しかし何度も言いますが、ハズすのはよくない。 昇格って一番ユーザーがキモチいいところですから。

ハズれのパターンがあるのなら、せめて一回一回すべてに昇格演出を絡めてほしかったですね。 それはそれで、テンポ悪くなりそうではありますが。

あ、ちなみに、上の画像が件の昇格演出なのですが、このあとハズれました。