株式会社エクスペリエンスより発売される『黄泉ヲ裂ク華』。 XboxOne向けに6月12日、ダウンロード版のみ発売予定です。
また、現時点でNintendoSwitchとPlayStation4でも2020年冬ごろ発売予定が決まっています。
ジャンルは3DダンジョンRPG
黄泉ヲ裂ク華は、ウィザードリィや女神転生に代表されるような3DダンジョンRPG。
3Dで構成されたダンジョンを1マスきざみで進みながら、所どころのマスに設置されたイベントをこなすか、もしくは回避しつつダンジョンの踏破を目指すというゲーム性のジャンルです。
3DダンジョンRPGの有名作品といえば
- 世界樹の迷宮
- セブンスドラゴン
- デモンゲイズ
- 剣の街の異邦人
- ペルソナQ
などがありますね。
これらのなかで『デモンゲイズ』と『剣の街の異邦人』は同じエクスペリエンスの作品であり、なんと本作と世界観的にはつながっているそうです。
自力マッピングではなく、オートマッピング
本作には世界樹の迷宮やセブンスドラゴン、ペルソナQなどでおなじみの“マッピング”システムは本作には搭載されておらず、進んだマスが自動的に書きこまれるオートマッピングとなっています。
目視でマップを確認するだけでも大丈夫な自力マッピングとは違って、一度は必ずそのマスを踏まなければならないという手間はありますが、どこに扉があってどこにイベントがあってと自分で書く手間はありません。 一長一短ですね。
マップ画面を開いて行きたいマスを指定すると、そこまで自動で移動してくれる“自動移動”はちゃんとあるので、移動に手間を感じることはないでしょう。
不気味さがただよう、独特のグラフィック
同じエクスペリエンスから発売されたホラーADV『死印』や『NG』を彷彿とさせる、おどろおどろしく湿り気をおびた不気味さがただよう独特の雰囲気の作品になっています。
本作のようにホラーテイストな3DダンジョンRPGはあまりなかったので、今までに色んな3DダンジョンRPGを遊んできて食傷気味な人でも新鮮な気持ちで遊べるのではないでしょうか。
しかし、ホラーテイストでしかもグロテスクな描写も時おりあるので、そういったものが苦手な人には当然ながらオススメできませんし、3DダンジョンRPG初心者にもあまりオススメできないかもしれません。
本作の経験によって、3DダンジョンRPGというジャンルに苦手意識を持ってしまいかねないので。
想像力が試される、自由なキャラクタークリエイト
3DダンジョンRPGといえば、“キャラクタークリエイト”。
黄泉ヲ裂ク華では、以下の6項目を組み合わせて自分だけのキャラクターを作成します。
- 名前と設定
- 経歴
- 職種
- 私物
- 容姿
- 能力値
“名前と設定”では、キャラクターの名前と愛称、そして設定を編集します。 デフォルトの名前や設定などが最初から入力済みなので、設定を作りこんだりするのが面倒であればそのままでも全然大丈夫です。
これらは特にストーリーに影響したりはしませんが、自分なりに設定を作り込んだりすることで、キャラクターに愛着を持って遊ぶことができます。 個人的には、しっかりと作り込んで遊んでほしいですね。
“経歴”では、6種類の中から1つを選びます。 経歴はそれぞれ初期ステータスに大きな違いがあるので、これを参考に次の項目である職種を選ぶか、逆に職種を参考にして経歴を選んでみてもいいかもしれません。
経歴にはアスリートやクリエイティブ、フーテンなどが存在し、それぞれに独自の設定もあるので、名前と設定で作り込んだ内容をもとに選ぶのもまた面白そうです。
“職種”は、8種類の中から1つを選びます。 それぞれ得意とすることや出来ること、覚えるスキルなどに大きな違いがあります。 職種ごとに適正経歴が存在しますので、基本的には経歴に応じたものを選ぶことになるでしょう。
もちろん適正経歴に応じたものしか選べないわけではないので、あえて外れたものを選んでみるのも有りです。
“私物”では、15種類の中から1つを選びます。 それぞれ上昇するステータスに違いがありますが、そこまで大きな差異はないので、何を選んでも大丈夫。
これもまたそれぞれに簡単な設定があるので、これまでに選んできた経歴や職種から連想できるものを選んで、キャラクタ-の設定に深みを与えるのも面白いです。
“容姿”はかなりの種類があります。 大きな盾を持っていたり刀を持っていたりと、特定の職種をイメージさせるものが大半なので、基本的には職種にそって選ぶことになると思います。
容姿に関してはステータス面や習得スキルなどの影響は全くないので、職種に全く関係のないものを選んでみるのも大丈夫です。
ダンディなおじさまや、ゴツいヤンキー、インドア派な地味少女、小学生などなど多種多様な容姿が存在しています。
“能力値”は、これまでに選んだ経歴と私物によって決定されたステータスに、追加で5ポイントを振ることができます。 防御担当なので体力を強化してみたり、回復役なので霊力を強化してみたり。
ステータス割り振りはゲームの遊びやすさや攻略のしやすさにかなり影響してくるので、よく考えて割り振ったほうがいいと思います。 ……そういったことを全く無視して、ネタに走ってみるのも面白いとは思いますが。
……と、こういった感じで6項目を自分なりに設定して自分だけのキャラクターを作ることが可能となっています。
本当に組み合わせは自由自在ですし、設定した内容がストーリーに影響することがないので好きなように遊べます。
容姿を小学生にしておきながら、名前と設定の項目で「実は1000年を生きている妖怪」とか「すべてを裏で操っている黒幕」などと独自設定を作り込んでおくという楽しみ方もできます。
戦闘とハクスラを盛り上げる、スイッチブースト
本作に搭載された戦闘システムに“スイッチブースト”というものが存在します。
スイッチブーストは
- 充電スイッチ
- 超電スイッチ
- 耐電スイッチ
- 神電スイッチ
の4種類が存在し、それぞれ役割と効果が違います。
“充電スイッチ”は、その名のとおり充電を行います。 充電スイッチを除く各種スイッチは、一度使用すると再使用までに必ず1回の充電を必要とします。
そのために必要とされるのが、この充電スイッチになります。
“超電スイッチ”は、1ターンのあいだスキルをMP消費無しで、技術レベルが1つ高い状態で使用できるようになります。
敵にデバフを盛ったあとに使用すると、最大限の効果を発揮できそうです。
“耐電スイッチ”は、1ターンのあいだ被ダメージを半減し、状態異常にかからなくなります。 しかもターン終了時に少量のHPを回復します。
敵の強攻撃がきそうなとき、やられそうな仲間がいるとき、デバフをかけられて味方の状況がヤバいときなどに使用するといいでしょう。
“神電スイッチ”は、そのターン必ず先制攻撃を行い、1ターンのあいだ命中と回避が上昇します。 さらに仕様ターンで敵を全滅させると、入手できる宝箱が1つ増加します。
3DダンジョンRPGの醍醐味でもある“ハック&スラッシュ”(ハクスラ)要素にガッツリ関わるので、おそらく最も重要なスイッチだと思われます。
※このページで使用している『黄泉ヲ裂ク華』の画像は、エクスペリエンス公式チャンネルから引用しています。